Ubuntu Server 24.04 LTSを最小限のインストールしたらBuffalo WI-U2-433DHP無線LANアダプタが使えなかったので、Wi-Fi接続を設定した際の手順を忘備録としてまとめます。これから同じ環境で設定する方の参考になれば幸いです。
1. まずはUSBデバイスが認識されているか確認
Wi-Fiアダプタを接続してもすぐに使えるとは限らないので、まずはデバイスが認識されているか確認しましょう。lsusb
コマンドで接続されているUSBデバイスの一覧が表示されます。
lsusb
以下のような結果が出れば、Buffalo WI-U2-433DHPがシステムに認識されています。
Bus 001 Device 009: ID 0411:029b BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) 802.11ac WLAN Adapter
デバイスが認識されていない場合は、USBポートや接続を確認しましょう。
2. ドライバのダウンロードとインストール
Ubuntuには標準でBuffalo WI-U2-433DHPのドライバがインストールされていないため、手動でドライバを取得し、コンパイルしてインストールする必要があります。
ドライバのダウンロード
まず、GitHubからRealtek RTL8812AUチップセット用のドライバを取得します。これはBuffalo WI-U2-433DHPの内部チップセットです。
git clone https://github.com/gnab/rtl8812au
cd rtl8812au
gitがインストールされていない場合、 apt install git -y でインストールできます
ドライバのコンパイルとインストール
次に、ドライバをコンパイルしてインストールします。
私のところの環境では make,gcc がインストールされていなかったためエラーが発生しました。
apt install make -y
apt install gcc -y
でインストールできます。
make
sudo insmod 8812au.ko
コンパイルが完了したら、システムにドライバを登録します。
sudo cp 8812au.ko /lib/modules/$(uname -r)/kernel/drivers/net/wireless
sudo depmod
これでドライバがシステムにインストールされました。
3. ドライバが正しくロードされたか確認
次に、インストールしたドライバがシステムに正しくロードされているか確認します。
lsmod | grep 8812
以下のような結果が表示されれば、ドライバが正しくロードされています。
8812au 987136 0
4. 起動時にドライバを自動ロードする設定
再起動時に手動でドライバをロードしなくても済むように、システムが自動でドライバを読み込む設定を行います。
echo 8812au | sudo tee -a /etc/modules
これで、次回以降の再起動でもドライバが自動的にロードされます。
5. Wi-Fiネットワークをスキャンして一覧表示
無線LANデバイスが正常に認識されている場合、nmcli
コマンドでWi-Fiネットワークのリストを表示できます。
nmcli device wifi list
周囲のWi-Fiネットワークが一覧で表示されるはずです。接続したいネットワークを確認しましょう。
6. Wi-Fiネットワークへの接続
次に、nmcli
を使ってWi-Fiネットワークに接続します。以下のコマンドを実行し、Your_SSID
を接続したいWi-FiのSSIDに、Your_Password
をそのWi-Fiのパスワードに置き換えます。
nmcli device wifi connect "Your_SSID" password "Your_Password"
接続が成功すると、以下のようなメッセージが表示されます。
Device 'wlan0' successfully activated with '<UUID>'
これでWi-Fiに接続されました!
7. 接続状況の確認
接続状態は以下のコマンドで確認できます。
nmcli connection show --active
接続が確認できれば、無事Wi-Fi設定は完了です。
8. Wi-Fiの自動接続設定
再起動後も自動的にWi-Fiに接続されるように設定しましょう。以下のコマンドで、自動接続を有効化します。
nmcli connection modify "Your_SSID" connection.autoconnect yes
これで、次回起動時にも自動的にWi-Fiに接続されるようになります。
9. トラブルシューティング
もし接続に問題が発生した場合は、以下のコマンドで詳細なログを確認しましょう。
journalctl -u NetworkManager
また、デバイスが正しく認識されているかも、再度確認することをお勧めします。
これで、Buffalo WI-U2-433DHPを使ってUbuntu ServerでWi-Fi接続を設定する手順が完了です。トラブルがあればこの手順に戻って確認し、ネットワーク接続が安定するまで調整してください。
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